<今回のデマ妄想>
  • 首相になると名を残すために省庁を新設したがる。安倍さん麻生さんは偉かった。
<妄想者>
  • 一色正春
<事実>
  • 麻生政権の時は消費者庁が新設されている。(一色は消費者庁新設を福田内閣だと言っているが、実際には麻生内閣)
  • 第一次安倍政権では防衛庁が防衛省になっている。
  • 第二次安倍政権では防衛装備庁、スポーツ庁、出入国在留管理庁の3つが発足している。
2023y04m06d_114547731
↑最近安倍信者の中で「ぼくが かんがえた すごい あべしんぞう」大喜利が流行りの様である。せめて事実を検索ぐらいしてほしいものだ。



安倍晋三は統一教会と対立していた」とか (実際にはお互い応援する関係)、
安倍晋三は反中だった」とか(実際には習近平を国賓で招こうとした)、
安倍晋三が生きていればプーチンを説得してウクライナ戦争を止められた」とか(戦争が始まってから半年間安倍は生きてたんだけど…)、
安倍晋三は『男女共同参画予算』に警鐘を鳴らしていた」とか…


安倍晋三が死亡した後、安倍信者の中で安倍晋三の偶像化が進み、自分の脳内で理想化した安倍晋三について語る「ぼくが かんがえた すごい あべしんぞう」大喜利みたいな感じになってきています。そのうち「安倍晋三は水の上を歩いた」とか「安倍晋三は手をかざしただけで病気を治した」とか「安倍晋三は縮地を使って日本中を一日で視察された」とか言いかねないですね。


そんな妄想安倍信者の一人が一色正春。こんなこと言ってます。
福田首相 消費者庁
菅首相 デジタル庁
岸田首相 子供家庭庁

総理大臣になると名前を残したくなるのか一内閣一省庁発足みたいな感じになってきている

この調子だと次は女性庁かLGBT庁かアイヌ庁?

この点、安倍さん麻生さんは偉かった
何がどう「偉かった」のかわかりませんが、一色正春は新しい省庁を作ることは名前を残すためだけの無駄な行為であり、それをしなかった安倍晋三と麻生太郎は偉かったらしいです。


何言っちゃってんですかね、こいつ?


そもそも新しい省庁を作らなかったら偉いとかいう発想が意味不明ですが、まず、消費者庁設置は福田内閣(2007年(平成19年)9月26日から2008年(平成20年)8月2日)じゃありません。2009年(平成21年)5月に関連法が成立し、同年9月1日に発足しています。その時の首相は麻生太郎です。


また、第一次安倍内閣の時には、庁どころか防衛省が発足しています。(それ以前は防衛庁。防衛庁から防衛省への移行議論自体は安倍内閣前からあったが、法案が通過し、実際に防衛省が発足したのは第一次安倍内閣)


さらに、第二次安倍内閣(2012年(平成24年)12月26日~2020年(令和2年)9月16日)の間には
「防衛装備庁」(2015年(平成27年)10月1日新設
「スポーツ庁」
(2015年(平成27年)10月1日新設
出入国在留管理庁」(2019年(平成31年)4月1日新設)
が作られてるんですけど、それは無視ですかね?


で、「安倍さん麻生さんは偉かった」って何が?


ついでに言っておくと、一色正春は「この調子だと次は女性庁かLGBT庁かアイヌ庁?」とか言ってますけど、内閣府の中にはアイヌ政策推進本部ってのがありまして、それの発足も安倍内閣の2019年です。


それに、それを言うなら、復興庁以外に新省庁を作らなかった民主党政権も「偉い」って言わないといけないはずですよね。でも、民主党政権が嫌いな一色はそれは無視。


ホント、安倍晋三が死んで以降、安倍信者が脳内で安倍晋三を理想化して「ぼくが かんがえた すごい あべしんぞう」の大喜利みたいな感じになってますけど、せめて賞賛したり批判したりする際には、時系列ぐらい調べてから発言してもらえないもんですかねえ。


事実を調べずに、こうやって自分の理想を投影して「安倍さんは偉かった」と語るってのは、もはや政治でも主義主張でも何でもなく、宗教です。

このエントリーをはてなブックマークに追加

にほんブログ村 政治ブログへ