脱「愛国カルト」のススメ

「愛国カルト」とは、「愛国心」を免罪符に、デマや妄想をまき散らしたり、短絡的で極端な排他的発言をしたりする人たちを指します。(一般的に「ネトウヨ」と呼ばれる人たちとほぼ同義です) 最近ネットではあまりに酷いデマとそれを信じる人が多いので危機感を覚え、ブログをはじめました。このブログでは、愛国カルトたちのデマに日本人が騙されないように注意を促すことを目的としています。

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    愛国カルト( ネトウヨ )の デマ と妄言の一覧(内容別)
    愛国カルト(ネトウヨ)のデマと妄言の一覧(発言者別)
    自民党と安倍政権による嘘・デマ・妄言・暴言・虚言・捏造の一覧

    タグ:教育勅語

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    <ざっくり言うと>
    • ネットで出回っている教育勅語の「12の徳目」を以って「教育勅語は正しい」と主張するやつは、絶対に本当の教育勅語を読んだことがない。
    • 「12の徳目」は教育勅語の全体の1/3にすぎない上に、現代語訳も原文からかけ離れた嘘っぱちである。
    • 残り2/3の部分に、神話的国家観や主権在君の考えが書かれており、問題視されているのは主にこの部分である。
    • 元の教育勅語には「緊急事態の際には、皇室国家の為にその身を捧げ」て「永久に続く皇室の繁栄をお助けしろ」という内容が書かれている。これが皇室国家の為にその身を捧げる神風特攻などに繋がっていったことは疑うべくもない。
    • 実際の教育勅語を読むこともなく、ネットで出回ってる画像を脳みそ停止して鵜呑みにして称賛しているバカを絶対に信頼してはいけない。
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    ↑断言するが、ツイッター上で「教育勅語の12の徳目」なる画像を貼り付けて教育勅語を称賛している人間は、絶対にその人生において一度たりとも本物の教育勅語を読んだことがない。
    【繰り返される「教育勅語にはいいことが書いてある」という擁護論のデマ】の続きを読む

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    <ざっくり言うと>
    • 「日本の教育勅語や修身を元ネタにした『The Book of Virtues』という本が、世界で聖書に次ぐほどのベストセラーになった」というのはデマ。
    • 『The Book of Virtues』は聖書やギリシャ神話やイソップやオー・ヘンリー等から子供の道徳教育に役に立つ話を集めたものであり、教育勅語も修身も一切関係ない。
    • 『The Book of Virtues』の売り上げは200万部超であり、聖書に次ぐようなベストセラーでも全然ない。
    • 教育勅語や修身が世界から絶賛されたなどという事実は存在しない。
    【「教育勅語が米国で聖書に次ぐベストセラーになった」というのはデマ】の続きを読む

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    <ざっくり言うと>
    • ネット上では、教育勅語のいわゆる「12の徳目」を抜き出し、「いいことを言っている」「教育勅語の何が悪い」などと言う連中が後を絶たないが、その連中がもとにしてるのは、原文ではなく、佐々木盛雄という元自民党員が作った、内容が大幅に改竄された偽訳である。ネット上で、「12の徳目」を根拠に教育勅語を称賛している連中は、まず間違いなく原文を読んでいない。
    • 1940年に文科省が作った公式の現代語訳が存在するので、原文を理解できない人は、佐々木盛雄の偽訳ではなく、そちらを用いるべき。
    • 佐々木盛雄の偽訳では、12の徳目の12番目は「国のために真心を尽くしましょう」となっており、ネット上でもそれをもとに教育勅語擁護が行われているが、文科省訳では「一身を捧げて皇室国家のために尽くせ」である。「真心」など、原文のどこにも書かれていない、佐々木盛雄の創作である。
    • 12の徳目も、そのすべては忠と孝を身に着け、「神勅のまにまに天地と共に窮りなき宝祚の御栄をたすけ奉」る(永遠に続く皇室の繁栄をお助けする)ためのものである。
    • 教育勅語は、その「根本理念」が「主権在君並びに神話的國体観に基いている」ため、戦後教育から排除されたのは当然のことである。
    • 「12の徳目」のうち11個は、「親孝行しろ」「兄弟仲良くしろ」「法律を守れ」などの当たり前のことであるが、それらを教えるには「親孝行しましょう」「兄弟仲良くしましょう」「法律を守りましょう」と普通に教えればいいだけであり、70年以上前に排除された教育勅語を用いる必要性などどこにもない。

    【原文も読まずに教育勅語を称賛するバカはせめて文部省訳でもいいから読め!】の続きを読む

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    <ざっくり言うと>
    • 和田政宗、「柴山文科大臣の教育勅語発言は従来の答弁を踏襲したものだから何の問題もない」と主張するも、その「従来の答弁」が安倍政権の下村博文答弁で、当時も大いに批判されていた。
    • 教育勅語に関する戦後の「従来の答弁」とは、「根本理念が国民主権と基本的人権に反する」という理由で衆参両院で排除・失効が決議された教育勅語は教育界から排除されており使用できないというものである。
    • 和田政宗は柴山発言を「従来の答弁を踏襲したもので何の問題もない」と言うが、実際には安倍政権だけが発足時から「従来の答弁を踏襲していない問題ありまくり」の政権であったことを証明している。
    【和田政宗、「柴山文科大臣の教育勅語発言は従来の答弁を踏襲したものだから問題ない」←従来から安倍政権がクズだったってだけだろ…】の続きを読む

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    相変わらず教育勅語が話題になっています。安倍政権はついに「学校で教育勅語を用いることは否定されない」と閣議決定してしまいました。


    菅官房長官は「教育勅語には、親を大切にするとか、兄弟姉妹が仲よくするなどの項目もあることも事実で、憲法や教育基本法に反しないような適切な配慮のもとで取り扱うことまで否定することはない」参照)と言っており、稲田朋美防衛大臣は「教育勅語の中の親孝行とかは良い面だ。文科省が言う、丸覚えさせることに問題があるということはどうなのかと思う。どういう教育をするかは教育機関の自由だ」参照)と答えました。義家弘介文科副大臣は、朝礼で暗唱することも「問題なし」と言っています(参照)。


    つまり、「いいことが書いてあるから、配慮していれば教育勅語を使ってもいいんだよ」ということです。「教育勅語いいことも書いてある論」ですね。


    いやあ、菅官房長官も、稲田大臣も、いいこと言いますねえ。たとえ問題があっても、いいところを見つけてあげて、そこを使って伸ばそうじゃないかと。素晴らしいですねえ。


    そんな菅官房長官や稲田大臣、そして安倍内閣に、僕から新しい教材として提案があります。山口組綱領です。


    【学校で教育勅語を使うなら山口組綱領とオウムの教本も使おう!】の続きを読む

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    教育勅語に関する記事をこれまで2つ書き、そこでは「国民道徳協会」が作った現代語訳が、いかに原文とかけ離れた、嘘の翻訳がなされているかということを紹介しました。(詳しくはこちら


    そうしたら、笑ってしまうことに、あまりにもタイムリーに、産経新聞が国民道徳協会の嘘の現代語訳を使って教育勅語を擁護する記事を書いていたのでご紹介します。


    普段、記事本分ではあまり「バカ」のような言葉は使わないようにしているのですが、今回ばかりはそれ以上に適切な単語が思い浮かばないので使わせてもらいます。

     
    産経新聞、バカすぎる!!!



    産経新聞の記事を読んでいると、「この会社は採用試験で成績が悪かった順に採用しているんじゃないか」と疑ってしまいます。知能があまりにも低く、知性はみじんも感じさせない。どこどうやればここまでバカなやつが新聞記事を描けるのか、不思議でなりません。
      【「国民道徳協会」の嘘の現代語訳に騙されて教育勅語を擁護する無知な産経新聞】の続きを読む

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    <ざっくり言うと>
    • ネット上に出回っている教育勅語の「国民道徳協会訳」は原文とは似ても似つかない内容に改変されている。
    • 明治政府が公式に作った英訳が存在し、それを読むことで、明治政府が教育勅語をどう解釈し、どう運用したかがわかる。
    • それによれば全ての「徳」は天皇の良い臣民になるためであり、国民は全て皇室と国家に尽くし、緊急事態にはその身を国家に捧げ、皇室の繁栄を助けろとはっきり書いてある。教育勅語は徹頭徹尾「日本=天皇」「国民は全て天皇のため」「国民は天皇の為に命も投げ出せ」ということが書かれていることがわかり、ネットで出回っている「教育勅語はいいことが書いてある」説は間違いだと断言できる。
    【明治政府公式英訳で読み解く教育勅語:教育勅語の問題点が丸わかり】の続きを読む

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    森友学園問題が連日メディアを賑わしています。森友学園のおかしな行動の一つに、教育勅語の暗唱があります。これについては、


    「教育勅語の何がいけないの?」

    「教育勅語っていいこと書いてあるじゃん」

    「教育勅語の暗唱いいじゃん」

    「教育勅語で道徳心が身につく」


    こういうことを言う人たちが結構います。


    もちろん、個人として教育勅語を暗唱することは勝手ですが、一条校(学校教育法第1条で定められた学校)である幼稚園で教育勅語を教えることは完全に間違いです。

    そして、教育勅語を称えている人には、現代語訳しか見ていない人が多いというのが私の印象です。


    今回は、ちょっと普段の記事と雰囲気が違いますが、教育勅語のどこが問題とされているのか見てみたいと思います。
      【なぜ教育勅語を学校で教えてはいけないのかわかるページ】の続きを読む

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